リメイク

家を建て替えたお客様から、前の家の古材から何か製作してほしいというお話を頂きました。
昭和３０年代お客様のお父様が建てられた家で、思い出としてその一部を何か形に残したいということでした。お話しをさせて頂き、スツールを製作させて頂く事になりました。

柱を持って来てもらいました。これから製材して行きます。
カットしてみて樹種は檜と杉ということが分かりました。























古材は釘がたくさん刺さっているので製材する時にかなり注意しなくてはいけなく、見た目で釘か抜けていても途中で切れて奥の方に残っている事もあります。穴という穴を針をさして確認しました。針を少したたいて突き刺さればOK























カットして板材にしていきます。
柱材なので幅は取れません。
檜なので帯鋸カットするとさわやかな香りがします。ずっと嗅いでいるとちょっとくらっとします。
何十年も家を支えてきた材料を加工するのはちょと緊張します。
表面は汚れや焼けで黒っぽくなっていますが、中はまっさら！
何十年も昔の木を加工していると、時空を超えいて仕事をしている様な不思議な感じになります。
木の寿命は長いですね。
























何となく部材まで加工しました。
もう乾燥しきっていると思いますが念のためしばらくシーズニング（空気に馴染ませる）します。
釘穴はなるべく残らない様に木取りしました。多少残ってしまいますが元々家の柱だったという証なのでそれはそれで良いと思います。